株式会社Silent Voice代表の尾中さんは、広告代理店を退職後、大阪のとあるコンサルティング会社に参加されていました。 「企業とNPOをつなぎ、社会をより良くする企画を生み出す」という活動を行っていたそのチームには、当時フリーランスのクリエイターが多く出入りしており、尾中さんとONE SWORD代表の安部がここで出会うこととなります。
その後、尾中さんは「DEAFの活躍の場を増やす」というビジョンを掲げ、株式会社Silent Voiceを設立。ONE SWORD株式会社の創立と同じ年のことです。 以降、直接仕事で関わることこそありませんでしたが、励まし合いながらやってきた戦友のような存在です。 そして、Silent Voiceと再び手を組むことになったのが2019年のこと。 ビジネスコンペでの受賞やメディアへの露出など、企業としての飛躍のピースが揃いかけてきたタイミングで、ブランド一新を含む戦略の再構築をONE SWORDに依頼してくださったのでした。
当時、Silent Voiceが抱えていた課題は2つ。顧客獲得における精度と半自動化でした。 「聞こえる聞こえない」という違いから生まれる気づき。そこに生まれたノウハウを一般化し「企業のコミュニケーション課題を解決する」事業を創出していたSilent Voiceは、どうしても福祉の文脈で取り上げられることが多く、ビジネス領域での活動の広がりが停滞しつつありました。 また、社長と副社長が営業活動の多くを担っていたため、人的リソースの限界にも直面していました。
ONE SWORDが最初に行ったのは、「多岐にわたる事業の棚卸し」です。 Silent Voiceの目指すソーシャルインパクトをより早く、より間違いなく実現するためには、どの事業にどれくらいのリソースを割いていくべきなのか。 それを明らかにした上で、そこに足りないものを炙り出すというところからプロジェクトはスタートしました。
豊富なアイデアと実行力で事業を進めてきたSilent Voiceを、デザイン思考と徹底した事業理解を兼ね備えるONE SWORDがマーケティング部分で支援する構図です。ゼロベースで事業内容を整理し、Silent Voiceが目指す方向性を再定義しました。
事業推進に迷いが生じた時、考えることが多くなり、具体的な行動がどうしても遅くなります。そんな時に、思考や行動を分担することを主体的に取りに来て下さるワンソードには、根底に持つ想いとして相通ずるものを感じています。スキル面もさることながら、それがワンソードの最大の魅力だと思います。