発端は、株式会社クロスケアデンタルCo-Founder/CEOの瀧内先生、Co-Founder/COOの浜さんより、介護現場における誤嚥性肺炎の現状をお聞かせいただき、同時に「介護士による口腔ケアで、誤嚥性肺炎をゼロにすることを目指しています」というお話をしていただいたことです。その実現へ向け、「ONE SWORD株式会社としてできることはないか」というところからプロジェクトがはじまり、まずはロゴ制作やWeb制作などのクリエイティブ支援からスタートしました。
口腔ケアが誤嚥性肺炎の予防に寄与することは一般的にも知られていることですが、具体的なケアの定義や方法は、これまで確立されたものがありませんでした。また、これまでは効果測定も難しかったため、介護施設は、それぞれの方法で、確信も持てないまま口腔ケアを続けているというのが実状でした。そんな中、「ゼロプロ式口腔ケア」は、手順や使う道具が統一されており、再現性も高いため、専門的な知識や技術がなくても実践が可能です。現在全国に事業所のある施設で導入され始め、少しずつ広がりつつありゼロプロ。誤嚥性肺炎で苦しむかたを一人でも減らすには、より多くの施設で導入していただき、この取り組みをいろんな人に認知してもらう必要があります。
「ゼロプロ式口腔ケア」の普及のためには、その効果が分かるデータの記録が必要です。しかし、通常業務で忙しい介護士さんに記録をお願いするのはハードルが高く、普段の介護ケアの記録さえも最適化されているとは言えない状態でした。それらを解決するため、ONE SWORDでは口腔ケアと介護ケアをタブレット端末などで簡単に記録・共有できるシステムの開発を行いました。介護士さんの負担を減らすだけではなく、口腔ケアや介護ケアのデータを蓄積していくことができ「科学的介護の実現」にも寄与しています。
ゼロプロは、誤嚥性肺炎だけではなく入院費が減ることもデータによって証明されており、介護施設の収入アップにつながります。また、「効果の見えるケア」であることから介護士さんのやりがいにもつながるなど、二次的、三次的にも良い影響があります。ONE SWORDでは引き続き、現場の声を元に、システムのアップデートや最新機器(スマートウォッチ)との連携なども視野に入れた改良を続けていく予定です。加えて、適切な広報施策によって「口腔ケアで救える命がある」という事実を、より多くの人々に広めていきます。
自社ブランドの立ち上げに伴い、ロゴ制作からWeb制作を支援しました。さらに、メイン事業の口腔ケアの記録および介護ケア記録を行うためのシステムを開発。ウェブやSNSでの発信や採用実務の支援をはじめとした広報施策も担っています。
私たちは医療と介護の垣根を越え、口腔ケアという共通のツールで誤嚥性肺炎ゼロを目指します。多くの命が救われ、介護施設の運営は改善し、医療費も大幅に削減される、まさにソーシャルグッドなプロジェクトです。ONE SWORDが創り出す魂の込もった熱い作品の数々は、社会との化学反応を劇的に加速してくれました。これからも、共にソーシャルグッドを共創していきます。