QUEST 2「ビジョンの再定義」後編 〜ビジョン明文化 ついに完結〜|ONE SWORD株式会社

QUEST 2「ビジョンの再定義」後編 〜ビジョン明文化 ついに完結〜

リニューアル
山本 名々恵

こんにちは、広報のななちです!
夏夏夏!!真っ只中ですが、いかがお過ごしでしょうか。
私は夏が大好きなので、梅雨中はひたすら今年の夏は何しようかなぁという妄想で乗り切っておりました。
お待ちどうサマー2021。オラわくわくすっぞ!
 
 
さて、「ONE SWORDの新しいウェブサイトができるまで」を発信するこのシリーズ。

前回は、2つのワークを通して、ビジョン明文化の要件(どんな言葉が正解か)について考えました。

  • これまで掲げてきた言葉の、「内容」については踏襲しつつ、
  • ワーク③で浮かんできた「理」というキーワードから広がる未来を捉えながら、
  • ワーク④で引っかかってしまった、「硬さ」のとれた言葉で言い表す

今回は、上記の要件にしたがって、実際に言葉が決まっていくまでについてお伝えしていこうと思います。

現行案に至るまで

ひとつの要素・言葉を固定したあとは、とにかく具体的な案を検証しながらそのフィードバックを行うというサイクルを繰り返していきます。

ので、実際の案と検討内容をセットで記しながら、現行案「理想を貫ける社会」に至るまでの経緯をお伝えできればと思います。

 

【アイデア】 理にかなった社会

セッションで舞い上がった粒を、一切のフィルターにかけることなくまとめた案ですね(笑)

フィードバック

内容として間違ってはないのですが、「理にかなった」というフレーズから感じられるどこか機械的なニュアンスが、ワンソードの世界観と合わないなあという印象です。

ブラッシュアップ方針

「理」という要素を単独で使うことで、「理系」「合理的」のような無機質な印象が強まってしまうので、「理」のパートナーを探すことで精度を高めてみる。

【アイデア】 無理のない社会

パートナーに「無」を抜擢し、なくしたいものに言及した案ですね。

フィードバック

「無理のない」という、少しゆるい感じの言葉はワンソードの雰囲気に合う気がします。
しかしながら、「マイナス×マイナス=プラス」というアプローチではなく、あくまで前向きな要素の組み合わせで構築する方が、ワンソードの世界観には近いと思います。

ブラッシュアップ方針

「理」のパートナーを再考し、プラスの要素のみで語れるフレーズを探す。

【アイデア】 理想に目覚めた社会

新たなパートナーに「想」を迎え、代表安部の口ぐせでもある「こっちの方が絶対楽しい」というニュアンスをソーシャルインパクト的に表現した案ですね。

フィードバック

「普通に考えてこうだろ」という、ある種論理的(左脳的)な部分と、それだけではない「誰かの幸せを願う気持ち」のような優しい部分のどちらもを感じられるので、「想」は「理」のパートナーとしてこれ以上ないセレクトだと思います。
しかしながら、「目覚める」というフレーズが、どこか「こちらが言っていることが正しいんです」という押し付けがましいニュアンスで響いてしまうのが、ワンソードの世界観に合わない印象です。

ブラッシュアップ方針

一歩進んだ「理想」というフレーズを基軸に、よりワンソードらしい表現を探す。

こうしたラリーを経て辿り着いたのが、現在掲げている

というビジョンになります。

「理想」という要素に、ワンソード(剣)らしい「貫く」という要素を掛け合わせた言葉です。

 

 

「普通に考えればこうだ」という理があり、「より優しい世界になってほしい」という想いがある。

でも現代の社会では、とくにビジネスの文脈で理想や綺麗事を体現するのがとても難しい。
 
 
そんな中で私たちがつくりたいのは、「理想で始めることができ、始めるだけではなく、それを貫くことができる社会」です。

私たち自身や、パートナー企業さんとの取り組みを通じてその可能性を実証することができれば、きっと実現できるものだと私たちは考えています。
(このあたりのロジックは、「ミッション」や「ストラテジー」など他の項目でも一貫して書いています)

そのことを最も短くまとめた言葉が、「理想を貫ける社会」というわけですね。
 
 
こうして、粘り強いラリーを経て、ワンソードの新たなビジョンが明文化されたのでした。

重要なのは「方法に言及できるかどうか」

持続可能な社会、子育てをしやすい社会、マイノリティの人々が生きやすい社会、、などなど、

望む世界やつくりたい社会については、色々な人や会社が色々なことを掲げています。

もちろん、それ自体も大切なのですが、そこへ近づくための「方法」について説得力をもって示すことができなければ片手落ちになってしまいます。

 

 

つまりは、ビジョンはそれ単体で示すだけではなく、そのために果たすべき企業としての使命=ミッションをセットで策定しておく必要があります。

ひとくちにミッションと言っても様々な形がありますが、私たちの場合はビジョンの抽象度が高いため、その分ミッションは具体的かつシンプルに「誰に対して、何を行う」という形にすることになりました(※)。

※厳密に言えば、ビジョン→ミッションの順番で決めていったわけではなく、このあたりの位置付けをそれぞれ確認しながら、並行して進めていきました。。

 

 

ミッション策定に関しては、そもそも「誰に対して、何を行う」ということを言葉にするだけであり、かつここまでの段階で、コンセプト(原点)とビジョン(到達点)の定義がなされているため、ミッションに関してはそう時間はかかりませんでした。

これもビジョンと同様、実際の案と検討内容について記していきますね。

【アイデア】 理想を掲げる企業を、デザインの力で支援する

ビジョンから半分、コンセプトから半分取り入れて、行動の形で書き下したものですね。

フィードバック

シンプルな表現で、実状を言い表しているので、間違ってはいないのですが、「理想とは何なのか」「デザインとは何なのか」についてもう少し言及できた方がいいように思います。

ブラッシュアップ方針

うまく因数分解できないか、方法を検討する。

【アイデア】 理想(ソーシャルグッド)を掲げる企業を、戦略(デザイン)の力で支援する

意味はそのままに、ルビを使って整理した形ですね。

(いわゆる「BLEACH読み(※)」と呼ばれるそうです笑)

フィードバック

たしかに、「理想」というのは、私たちが対象としている「企業」の文脈では「ソーシャルグッド」と読むことができ、「デザイン」というのは、私たちのコンセプトから言えば「戦略」と書く事ができます。

そうした意味で、式としてはこれ以上ない形なのですが、「1対1で働きかけるだけでなく、そこで生まれたファクトを世の中に伝えることによっても、ビジョンを実現していきたい」という想いがあり、その「伝える」という部分までも言えるようなものだと尚いいと思います。

ブラッシュアップ方針

「誰に、何を」だけではなく、「世の中に対して伝えていく」という行動へも昇華できるものを検討する。

こうして生まれたのが、現在掲げている

 

というミッションです。

 
 

優しい経営で戦える時代をもう一度切り拓く

ミッションに関しては、スペースの都合上3段階のフローしか記載しませんでしたが、実際は15案ほどの中から検討・ブラッシュアップをしました。

前半後半それぞれについて、少しだけ解説しておきますね。

優しい経営で戦える時代

ここに関して、実は「美しい経営」案なども対抗馬として出ました。

でも、「美しい経営」って、そもそも十分戦えそうなんですよね(笑)

その点、「優しい経営」は、まだまだ「戦えるかというと難しそう」なイメージがあり、かつ「それで戦える時代は間違いなく良い時代だと言える」という点が、採用された理由でしょうか。
 
 
また、「この流れなら、そもそも”優しい経営で戦える社会”がビジョンなのでは?」という疑問を抱く方もいらっしゃるかもしれません。

が、あくまでこれは「企業」「ビジネス」の範疇にとどまる話です。

「理想を貫ける社会」というのは、企業のみならず、たとえば個人レベルの選択(働き方など)においてもそうであってほしいという意味が込められています。

もう一度切り拓く

「もう一度」というフレーズは、決して懐古主義的な意味合いではありません。

ただ、「優しい経営で戦える」というのは何も新しい概念ではなく、そもそものビジネスの基本であり、昔からあるものだという考え方を表現したものです。
 
 
ただし、基本は変わらないにしても昔通りのやり方では難しいので、方法の面では今の時代に合わせて変化していかなくてはなりません。

後半の「切り拓く」は、そうした「アップデート」の意味が込められています。

コンセプト・ビジョン・ミッションが決まった

というわけで、クエスト1と2を通じて、企業における最重要項目と言っても過言ではない3つの要素が晴れて明文化されました。

次回からは、また少し違う切り口となる「企業スローガン」について、書いていきたいと思います!!

乞うご期待!!

 
 
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